平成30年7月2日に国税庁より平成30年分の路線価が公表され、平成28年分、平成29年分に続き、3年連続で全国平均路線価が上昇しました。
平成30年分の全国平均路線価は対前年比0.7%で前年の0.4%よりもさらに伸び率が上昇しております。
平成30年分の路線価が一番高い地域は、東京の中央区銀座5丁目銀座中央通りで1㎡当たり4,432万円で前年対比9.9%となりました。バブル期のピークの路線価3,650万円を大きく上回り過去最高額となっており、33年連続路線価が一番高い地域となっています。
名古屋で路線価が一番高い地域は中村区名駅1丁目名駅通りで1㎡当たり1,000万円で前年対比13.6%となりました。
路線価の傾向
全国で路線価の上昇率トップは北海道倶知安町字山田道道ニセコ高原比羅夫線通りで平成29年の17万円から平成30年の32万円と対前年比88.2%全国で最も高い上昇率になりました。
この要因は訪日外国人客の増加によるホテルやリゾート開発の需要上昇により不動産売買が活発化した結果だと考えられます。
全体的にみると沖縄県や京都府、北海道などの観光地と都市部の路線価が上昇しております。その一方で地方都市については路線価が下落しており2極化が進んでいる状況です。
来年以降も東京オリンピックの影響もあり観光地、都市部はさらに路線価の上昇が起こる可能性が高く、逆に地方都市については路線価が下落していく傾向にあると考えられます。